こんにちは、信長(@nobunaga_ydb)です。
勉強と部活の両立って、中高生が抱える永遠のテーマのひとつですよね。
特に大学受験を控える高校生なら、嫌でも向き合わざるをえないテーマだと思います。
僕も高校生のときは陸上部で毎日バリバリ練習しており、しかも進学校に通っていたので、「勉強と部活の両立」には人一倍悩まされたものです。
部活しんどいな…。
もういっそのこと部活を辞めて受験勉強に専念しようかな…。
と何回思ったか。ほんまに。
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そこで今回の記事では、「高校生は受験勉強のために部活を辞めるべきか?」についてくわしく掘り下げていきます。
部活を辞める人が多い時期は、圧倒的に高2の秋~冬
僕の体感では、部活を辞める人が多い時期は圧倒的に高2の秋~冬です。
なぜこの時期に辞めるのかというと、「受験勉強に専念するため」という理由がほとんどです。
多くの高校、特に進学校では、「高2の秋冬から受験生キャンペーン」みたいなのが始まります。
進路指導の先生が学年集会で
高3から受験勉強始めても遅いですからね。
高2の秋~冬くらいから始めないと受かりませんよ。
受かった先輩はみんなそうしてきたんです。
みたいな演説をするわけです。
そうすると不思議なことに、みんなソワソワしだして、それまで部活オンリーだった奴や、チャラチャラ遊んでた奴とかも、「ヤバい、そろそろ勉強せなあかん…」と不安になり始めます。
そんなわけで、「俺、受験勉強に専念するわ!」と言って、高2の秋~冬くらいに部活を辞める奴が続出するんです。
僕が所属していた陸上部でも、実際に何人かが受験勉強を理由にこのタイミングで部活を辞めました。
ほかの部でも、多くの人が辞めていたように思います。
ここで皆さんが気になるのはおそらく、「受験勉強を理由に部活を辞めた人は最終的に大学受験で成功しているか?それとも失敗しているのか?」ということだと思います。
確かにこれは気になるよね。
結論から言うと、成功する人は少数で、多くの人が失敗しています。
というわけで、僕の実体験から見えてきた、「受験勉強のために部活を辞めてもいい人、だめな人の特徴」について今から解説していきます。
これはシンプルに、「何となく合わなかったから;実はそこまでやりたくなかったから」という理由がほとんどですね。
勢いで入部してしまった人の多くに当てはまります。
受験勉強のために部活を辞めてもいい人、だめな人
受験勉強のために部活を辞めてもいい人、だめな人はそれぞれどんな特徴を持っているのか、僕の高校時代の経験も交えて今から解説していきます。
受験勉強のために部活を辞めてもいい人の特徴
受験勉強のために部活を辞めてもいい人、それは…
「すでに勉強の習慣が身についており、成績がいい人」です。
すみません、おっしゃっている意味がよくわからないのですが。
そんな人は部活を辞めなくてもいいと思うのですが…。
確かにこのメガネ君の言う通りです。何だか逆説的ですよね。
一般的な発想だと、「勉強できていない→部活がしんどいからだ→部活を辞めれば勉強できる」というロジックだと思います。
しかし、「すでに勉強の習慣が身についており、成績がいい人」は以下のように考えています。
正直、部活を辞めなくても勉強する時間は確保できているし、成績も悪くない。
けど、部活を辞めたらもっと勉強の時間を増やせるし、成績もまだまだ伸ばせる!
要するに、「勉強はできている→けど部活がしんどい→部活を辞めればもっと勉強できる」というロジックなんです。
出発点の段階で彼らは勉強できているんです。
彼らは部活がしんどいことを言い訳にせず、毎日勉強の時間を確保し、それでもより高みを目指すために仕方なく部活を辞めるのです。
実際に僕の高校時代を振り返っても、部活を辞めて大学受験に成功しているのは「部活を辞めた時点ですでに成績がよかった人」です。
陸上部の1個上の先輩で大田先輩(仮名)という人がいたのですが、彼は成績が学年トップクラスで、普通に京大に受かりそうな感じでした。
それでも、「受験勉強に専念する」という理由で、高2の11月に陸上部を辞めました。
結果はもちろん、余裕で京大に現役合格しました。さすが。
…けど、こんな人はぶっちゃけなかなかいないです。
部活を辞める人のほとんどは、辞める時点で部活を言い訳に全然勉強していないから。
受験勉強のために部活を辞めてはいけない人の特徴
受験勉強のために部活を辞めてはいけない人の特徴は、辞めてもいい人と逆です。
つまり、「勉強の習慣がなく、成績が悪い人」です。
彼らは「自分が今勉強できていないのは部活がしんどいからだ」と考えています。
けど、冷静に考えてみてください。
部活が忙しいからといって、勉強の時間が一切取れないなんてことありますか?
たとえば、夜の10時まで部活があれば、あとは家に帰って寝るしかないと思います。
しかし、実際はそんな遅くまで練習しないはずです。
僕が高校生だった頃は、遅くても夜の7時くらいまででした。
ということは、勉強できる時間は必ず確保できるはずです。
部活が終わったあとも勉強しようと思えばできるのに、「部活で疲れた」という理由で全然勉強しない人が、部活を辞めたところで勉強するようになると思いますか?
僕は断言します。「No!」です。マジで。
百歩譲って勉強するようになったとしても、スマホゲームををやりながらダラダラ勉強するのがオチです。
だから、彼らは部活を辞めてはいけないんです。
というか、部活を辞めてもどうせ勉強しないのだから、部活を続けたほうがまだマシなんです。
僕の高校時代を振り返ると、勉強に専念するために部活を辞めた人の多くは大学受験に失敗しています。
彼らは、部活を辞める時点で全然勉強しておらず、成績もよくありませんでした。
陸上部の同級生で吉田(仮称)という奴がいたのですが、彼はいつも何かにつけて文句を言う奴でした。
当然、自分が勉強できないのを部活のせいにしていました。
吉田も先ほど紹介した大田先輩と同じく、高2の11月で陸上部を辞めました。
彼が最終的にどうなったって?
そんなの、普通に京大受験に失敗しましたよ。
部活を辞めても落ちたんだから、極論を言えば、吉田は部活を辞める必要がなかったことになります。
会場である大阪学院大学までの道で、吉田を見かけたのです。
陸上部の練習のときに履いていたアシックスのランニングシューズを彼がそのときもボロボロの状態で履いていたのは、今でも忘れられません。
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僕は思います。
吉田みたいな奴が真っ先に取り組むべきことは、「勉強できていないから部活辞めようかな?」と考えることではなく、「どうすれば部活を続けながら勉強できる仕組みを構築できるのか?」を考えることだと。
「部活を続けながら勉強できる仕組み」を作ろう
ここからは、「部活を続けながら勉強できる仕組み」の作り方を解説していきます。
まずは基本の4か条を実践
以前僕が別の記事で紹介した、「勉強を習慣化するための4か条」をまずは実践しましょう。
- 勉強に集中できる環境を見つける
- 決まった時間に勉強する
- まずは10分でいいから毎日必ず机に向かう
- 勉強の邪魔になるものを排除する
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勉強の仕組み作りには、自分なりのルーティーンを構築することが不可欠です。
部活が終わったあとはすぐに学校を出る
部活が終わったあとって、どうしても仲間とダラダラ喋りがちなんですよね。
僕も仲のよい部活仲間と毎回10分くらい喋っていたので、その気持ちはすごくわかります。
けど、部活をやっている人って、ただでさえ勉強する時間が足りないのだから、部活が終わったらすぐに学校を出て勉強時間を捻出するべきなんです。
「たかが10分くらいえーやん」と思うかもしれませんが、ちりも積もれば山になりますからね。
その時間を勉強に当てるだけで、年間で数十時間勉強時間が増えることになりますよ。
週末の休みを当てにしない
部活をやっている人って、平日はあまり勉強せずに、休日にまとめて一気に勉強しようとする傾向があるんですが、それだとぶっちゃけあんまり意味がないです。
勉強は歯磨きのように毎日するものであり、土日にまとめてやるものではないですから。
平日休日に関係なく、毎日当たり前に勉強に取り組みましょう。
部活に関係なく勉強する奴はするし、しない奴はしない
僕が今回の記事で本質的に言いたかったのは、「部活をしていようがいまいが、勉強する奴はするし、しない奴はしない」ということです。
高校生を「部活×勉強」を軸にした「2×2マトリクス」で分類すると、以下の4タイプになります。
- 部活も勉強もしている
- 部活オンリーで勉強していない
- 部活はしていないが勉強はしている
- 部活も勉強もしていない
大学受験で成功するのは、タイプ1とタイプ3だけってことです。
そして、今回の記事の概要をまとめると、部活を辞めた人の中で大学受験に成功するのは「タイプ1→タイプ3移行型」のみであり、逆に失敗するのは「タイプ2→タイプ4移行型(タイプ3に移行失敗)」ということです。
部活を言い訳にせず、まずは勉強できる仕組みを作りましょう!
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