こんにちは、信長(@nobunaga_ydb)です。
いきなりですが、断言させてください。
もしあなたが、東大or京大を志望しているなら、絶対に東大模試or京大模試の過去問に取り組んでください。
具体的に言うと、駿台の東大実戦模試・京大実戦模試の過去問、河合塾の東大オープン・京大オープンの過去問になります。
僕は基本的に、他人に特定の勉強法を押しつけるのは好きではありません。
なぜなら、個人個人によって最適な勉強法は異なるからです。
しかし、「すべての東大・京大志望者は東大・京大模試の過去問を解くべきだ」という主張は絶対にゆずれないので、今回だけは押しつけさせてください。
というわけで今回の記事では、「すべての東大・京大志望者に東大・京大模試の過去問をおすすめする理由」を解説していきます。
京都大学を卒業後、Z会で東大・京大志望者向けの英語教材を作っていた僕が解説していくよ~!
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それではスタート!
すべての東大・京大志望者に東大・京大模試の過去問をおすすめする理由
東大・京大模試の過去問をおすすめする理由は全部で3つあります。
僕の体験談も交えて解説していくので、それぞれ順番に見ていきましょう!
問題のクオリティがめちゃくちゃ高いから
東大・京大模試は、問題のクオリティがめちゃくちゃ高いです。
なぜなら、東大と京大の入試問題を知り尽くした予備校のカリスマ講師陣が、意地とプライドをかけて制作に携わるからです。
東大・京大は日本を代表するトップ大学であり、東大・京大模試はこの2つの大学を目指す優秀な生徒が受けるわけですから、制作者が熱が入るのも当然ですよね。
彼らは、「マジで入試本番で的中するんじゃないか?」と思えるくらいの良問を東大・京大模試で出題してきます。
僕自身、受験生時代は筋金入りの京大志望者で、現役時も浪人時も京大模試は欠かさず受けましたし、浪人時は京大模試の過去問を解きまくっていました。
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そんな僕も、京大模試の過去問を解いているときに、「この問題、マジで京大臭プンプンするなあ⋯」と何回思ったことか。
たとえば、英作文(和文英訳)の問題。
僕が浪人の秋に夢中で取り組んでいた京大実戦模試(英語)の過去問に、「食」がテーマの問題が何回も出てきたんです。
確かに、京大の英作文って「食」がテーマの問題多いもんな⋯。
それにしても、マジで入試本番に出てきそうな作りやな。
そして、入試本番に出てきたのがこの問題。
次の文章を英訳しなさい。
私の意見では、現代の若者は性別を問わず自分で調理できることが大切である。料理をおいしく仕上げるためには豊かな想像力や手先の器用さが要求されるので、心身の健康にとても良い。食材に意識的になれば自然への関心も高まる。さらに、料理で友人をもてなすことができると、あるいは人と共同して料理が出来ると、絆が深まることは間違いない。(京都大学)
マジで「食」やん。
この問題を入試本番で見たときは、リアルに戦慄が走りましたね。
そして、京大実戦模試を作ってくれた駿台の制作陣に圧倒的な感謝をしました。
京大実戦模試の過去問を解きまくったおかげで「食」に関する英語表現にくわしくなっていた僕は、この問題で無双することができました。
京大に合格できたのは、京大実戦模試の過去問のおかげかもしれません。
解説がめちゃくちゃくわしいから
東大・京大模試の過去問に掲載されている解説はめちゃくちゃくわしいです。
理由は先ほども述べましたが、予備校のカリスマ講師陣が解説執筆に携わっているからです。
たとえば、英語の和訳なら、文構造や語句の修飾関係がみっちり解説されていますし、自由英作文なら、書くべき内容の方向性や構成の仕方が論理的に解説されています。
この問題、盛大に間違えたから復習しているんだけど、解説何言っているか訳わかんねえよ⋯。
みたいなことは、少なくともありません。
東大・京大模試の過去問を解いて、くわしい解説をしっかり読めば、東大・京大入試に立ち向かう上で必要な考え方を学ぶことができます。
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採点基準が掲載されているから
東大・京大模試の過去問には、採点基準が掲載されています。
特に、河合塾の東大・京大オープンの過去問の採点基準はかなりくわしいです。
採点基準を意識することって、記述式のテストに取り組むうえでかなり役立つんですよね。
たとえば、入試本番でも、
(1)の和訳は、全体で2つのブロックに分けられるな。
前半のブロックはだいたい10点くらいかな。
文構造が取れていない場合は大幅減点だから気をつけよう。
この単語は見たことないけど、誤訳してもせいぜい1~2点の減点だから、あまりこの単語の訳に時間をかけないでおこう。
みたいな感じで、「設問のどの部分にどれくらいの点数が割り当てられているのか」や「どの部分を間違えればどれくらい減点されるのか」が感覚的に理解できるようになります。
入試が「点取りゲーム」であることを考えると、「採点基準」は絶対に意識しておいたほうがいいです。
東大・京大模試の過去問を解いて採点基準と照らし合わせることで、「1点に対する感覚」が研ぎ澄まされますよ。
東大・京大模試の過去問に取り組む上でのポイント
ここからは、「東大・京大模試の過去問に取り組む上でのポイント」を解説していきます。
何も考えずにやみくもに取り組むのは意味がないので、取り組む際には以下のポイントに注意してください。
秋~入試直前期に取り組む
取り組む時期ですが、秋~入試直前期をおすすめします。
なぜかというと、この時期はいわゆる「演習」の時期だからです。
それまでコツコツ貯めてきた基礎力をアウトプットする時期ですね。
反対に、春や夏は基礎力を高める時期なので、無理に取り組む必要はありません。
もちろん、たとえば数学が得意で、春や夏の段階から東大数学・京大数学の実力試しをしたい人であれば、この時期に解いても全然OKです。
1セットを制限時間内に解く
1セットを制限時間内に解くことをおすすめします。
入試本番と同じ構成の問題を同じ制限時間内で解くことで、本番さながらの緊張感を味わうことができますし、時間配分を意識することができるからです。
そして、「解くべき問題を判断する力」も養うことができます。
入試本番で何よりも大事なのは、「分からない問題はさっさと飛ばして、解ける問題から解くこと」です。
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たとえば、東大数学(理系)なら、「150分という制限時間内で、全6題のうち、どの問題を優先して解くべきか」という判断を試験開始直後に下さなければなりません。
よーし!
とりあえず大問1から順番に解いていくわよー!
みたいな心構えだと、マジで危険です。
そして、この判断力は、本番さながらの実戦形式を通してでしか絶対に養われません。
東大・京大模試の過去問を解くときは、時計をそばにおいて、開始直後にすべての問題にサラッと目を通して、「どの問題から解くべきか」という判断をしていきましょう!
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なぜなら、数学は大問ごとに難易度の差が激しく、「難易度の低い大問から順番に解いていく」という戦略が重要になってくるからです。
東大・京大の赤本や青本も大事だけど、東大・京大模試の過去問も忘れずに!
今回の記事では、「すべての東大・京大志望者に東大・京大模試の過去問をおすすめする理由」を紹介しました。
本番形式の対策だと、「赤本」や「青本」を解くことをイメージする人が多いですが、個人的には「模試の過去問」も必ず解いてほしいです。
すべての東大・京大志望者へ。
こんなにも真剣に作られた良問、なかなかないよ。
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