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「英文法・語法良問500」シリーズが神問題集すぎてヤバイ!

英文法・語法良問500
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こんにちは、信長(@nobunaga_ydb)です。

今回の記事では、河合塾が出している「英文法・語法良問500」シリーズを紹介します。

 

受験生の間ではあまり知られていない文法問題集ですが、個人的には断トツでおすすめです。

隠れた良書だから、他の受験生にはあまり教えないでね。

京都大学を卒業後、Z会で英語の参考書を編集していた僕が、その魅力をじっくり解説していくよ~!

 

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それではスタート!

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【前提】「英文法・語法良問500」シリーズはランダム型問題集である

前提として押さえてほしいのは、「英文法・語法良問500」シリーズはランダム型問題集ということです。

「ランダム型問題集」って何ですか?

ランダム型問題集とは、文法項目がランダムに出現する問題集のことです。

皆さんがよく知っている「ネクステージ」や「ヴィンテージ」は文法項目別に問題が用意されていますよね。

たとえば、接続詞の章があって、その章では接続詞に関する問題がひたすら出題されている、みたいな感じです。

 

「英文法・語法良問500」シリーズは「ネクステージ」や「ヴィンテージ」と違い、各設問の文法項目がバラバラなので、入試本番のような実戦形式で取り組むことができます。

また、文法項目別に出題されていないので、前後の問題を手がかりに解くことができません。

そういった意味では、英文法・語法の実力試しをしたい人」にうってつけの問題集と言えるでしょう。

 

逆に、英文法・語法の知識があやふやな人にはおすすめできません

そういう人はまず、「文法書+文法項目別型問題集」から取り組みましょう。

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「英文法・語法良問500」シリーズは「空所補充編」「整序英作文編」「誤文訂正編」の3つのラインナップ

「英文法・語法良問500」シリーズは「空所補充編」「整序英作文編」「誤文訂正編」の3つのラインナップで構成されています。

 

それぞれの問題形式を解説しておきましょう。

「空所補充」は、英文の中に空所があって、その中に入るものを選ぶ形式です。

「整序英作文」は単語がいくつか与えられており、その単語を文法的に正しく順番通りに並べる形式です。

「誤文訂正」は、英文の中で間違った部分を指摘する形式です。

 

難易度としては、「空所補充編」→「整序英作文編」→「誤文訂正編」へと進むにつれて難しくなっていきます。

「空所補充」は4つの選択肢の中から1つの正解を選べばいいだけですが、「整序英作文」になると、無数の並び替えのパターンの中から最適なパターンを1つ選び抜かなければなりません。

さらに、「誤文訂正」になると、どの部分が文法的に正解でどの部分が間違っているかをすべて根拠を持って判断しなくてはなりません。

東大入試の文法問題で「整序英作文」もしくは「誤文訂正」のどちらかしか出題されないことを考えると、この2つの形式は難易度が高いと言えますね。

逆に、「空所補充」は難易度が低い形式であると言えるでしょう。

 

以上より、「英文法・語法良問500」シリーズに取り組みたい人は「空所補充編」→「整序英作文編」→「誤文訂正編」の順で解くことをおすすめします。

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「英文法・語法良問500」シリーズの魅力とは?

ここからは、「英文法・語法良問500」シリーズの魅力を熱く語っていきます。

「英文法・語法良問500」シリーズの魅力は全部で3つあります。

  • 解説のくわしさが半端じゃない
  • リスニングやスピーキング、ライティングの力が身につく
  • 文法項目別に解くこともできる

 

それぞれ順番に解説していきますね。

 

解説のくわしさが半端じゃない

「英文法・語法良問500」シリーズは解説のくわしさが半端じゃないです。

正解の選択肢だけでなく、間違いの選択肢についてもきっちり解説されています。

また、英文の構造分析の図表や英文法・語法情報のまとめ、例文も充実しまくっています

 

一問解いて解説を読むだけで、新たな気づきや発見が必ずあるはずです。

健康食品で例えるなら、「一粒でこんなに栄養素取れるの!?」みたいな感じです。

 

なぜこんなに解説がくわしいかというと、「英文法・語法良問500」シリーズはランダム型問題集だからです。

意味わかんねえよ。

なんでランダム型問題集だと解説がくわしくなるんだよ。

ネクステやヴィンテージはくわしくないってことかよ。

 

ネクステージやヴィンテージなどの文法項目別型問題集は、見開き左ページが問題で右ページが解答解説という紙面構成になっていますよね。

ということは、左ページに4問載せたら、右ページには4問分の解説しか載せられないのです。

4問の中に、解説量を多くしたい1問があったとしても、レイアウトの都合上簡潔に解説しないといけないんです。

英文法・語法良問500の解説

 

一方で、「英文法・語法良問500」のようなランダム型問題集は、問題の冊子と解答解説の冊子が別れているので、解説を掲載するにあたってレイアウトの制約を受けません。

なので、どの問題もレイアウトを気にせずにくわしく解説できるというわけなんです。

 

「英文法・語法良問500」シリーズは、ネクステージやヴィンテージよりも解説量が多いから、解けなかった問題があっても、みっちり復習できるよ!

 

「英文法・語法良問500」シリーズの解説のくわしさは、解説のページ数を見ればわかります。
「空所補充編」は278ページ、「整序英作文編」は348ページ、「誤文訂正編」は360ページもあります。
3冊合わせると、何と1000ページ近くになります!
全部読むと、「英文法の神」になれること間違いなしです。

 

リスニングやスピーキング、ライティングの力が身につく

これまでの文法問題集といえば、英文法・語法の知識を問うだけのものばかりでした。

受験生も、いかに英文法・語法の知識を詰め込むかを意識して勉強していました。

 

しかし、これからは「英文法・語法の知識を使ってコミュニケーションできること」が求められるようになります。

英文法・語法の知識を使って、重箱の隅をつつくような文法問題を解けるようになりたいです!

という時代はとっくに終わりました。

 

英文法・語法の知識を使って、さまざまな国の人と会話を楽しんだり、メールでやりとりできるようになりたいです!

という時代が到来したのです。

いわゆる「英語4技能化」というやつですね。

 

「英文法・語法良問500」シリーズは、この「英語4技能化」を意識して作られています。

それが顕著に表れているのが、「整序英作文編」の解説内にある「コミュニケーション・ヒント」というコーナーです。

このコーナーでは、問題を解くうえでの文法ポイントをライティングやスピーキングに活かすためのヒントが説明されています。

 

たとえば、関係代名詞の継続用法(=非制限用法)がポイントとなった問題の「コミュニケーション・ヒント」を見てみましょう。

この設問のwhichの用法を「継続用法」と呼ぶことがあります。これは、「文をさらに続ける働き」という意味で、感覚的にはわかりやすいですね。この「さらに続ける」というのは、多くの場合、感想や評価などのコメントを付け足すことで、〈事実, which 感想・評価〉という流れで用いる練習をするとこのwhichの用法を身につけやすくなります。

a) I went to see the movie “E. T.,” which I found very moving.「映画『E.T.』を見に行ったが、それはとっても感動的だった」

b) People are having fewer children, which is obviously a grave situation.「少子化が進んでいるが、これは由々しき事態だ」

佐藤 進二 著「英文法・語法良問500+4技能 整序英作文編」 (河合出版)より引用

 

この解説を読めば、関係代名詞の継続用法(=非制限用法)を会話の場面で使えそうな気がしますよね。

関係代名詞の非制限用法と聞くと、堅苦しい文法事項のイメージがあったのですが、感想や評価を付け足す時に使えるんですね!

この解説を読むと、文法問題を解くのが楽しいと感じます!

普通の文法問題集だと、非制限用法の文法的役割を説明するだけで終わるけど、「英文法・語法良問500」シリーズは「その文法事項をどういう場面や目的で使うのか?」までくわしく解説してくれるんだよ!

 

「コミュニケーション・ヒント」以外にも、「空所補充編」と「整序英作文編」の問題英文にはダウンロード音声がついており、リスニングの練習をすることができます。

また、「誤文訂正編」では「ライティング演習」という章が設けられており、誤文訂正形式で英作文の誤りを指摘することで、ライティングに必要なコツを学ぶことができます。

文法問題集にライティングの章が設けられているのはすごく珍しいね!

けど、これからの時代はこういった構成は当たり前になると思うよ!

 

このように、「英文法・語法良問500」シリーズは、「文法問題を解いて終わり!」ではなく、「文法問題を解いて得た知識をコミュニケーションに活かそうよ!」という著者の熱い想いが込められています。

 

従来の知識偏重の文法問題集とは一線を画すクオリティですよ。

 

文法項目別に解くこともできる

「空所補充編」に限った話ですが、文法分野別に問題番号が整理されたリストが用意されています。

このリストを使えば、たとえば「前置詞」の問題だけを集中的に解くことができます。

 

このように、ランダム型問題集としてだけではなく、ネクステージやヴィンテージのような文法項目別型問題集としても使える点が優れものですね。

まずは順番通りランダムで解いてみて、間違いの多かった文法分野をリストを使って解き直す、という使い方をおすすめするよ!

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「英文法・語法良問500」シリーズはもっと有名になってもいい

今回の記事では、「英文法・語法良問500」シリーズがいかに素晴らしい問題集であるかをお伝えしました。

神問題集なのに、受験生の間であまり認知されていないのが本当に悔しいです。

素晴らしい曲を発表しているのに、なかなか日の目を見ないアーティストを連想してしまうんです。

 

僕は自分が使ってみて本当にいいと思った参考書や問題集しか紹介しません。

「英文法・語法良問500」シリーズは間違いなく素晴らしい問題集であると断言できます。

 

「英文法・語法良問500」シリーズに取り組んで、英文法・語法の知識を確認するだけでなく、リスニングやスピーキング、ライティングに活用できるレベルまで英語力をつけていきましょう!

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