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「体系英語長文」は超おすすめな長文問題集だよって話

体系英語長文という問題集
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こんにちは、信長(@nobunaga_ydb)です。

今回の記事では、赤本で有名な教学社が出している「体系英語長文」という問題集を紹介します。

 

認知度はぶっちゃけ低いですが、数ある英語長文問題集の中でも、断トツのクオリティを誇っています。

京都大学を卒業後、Z会で英語の参考書を編集していた僕が、その魅力や使い方を具体的に解説していくよ!

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それではスタート!

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「体系英語長文」が超おすすめな理由

体系英語長文

それではさっそく、「体系英語長文」が超おすすめな理由を解説していきますね。

 

良質な英語長文だけを収録しているから

「体系英語長文」に収録されている英語長文は、どれも良質なものばかりです。

基本的に、難関国公立大や難関私立大で出された良質な長文を収録しています。

たとえば、東大、京大、大阪大、東北大、早稲田大、慶應大、明治大、中央大などです。

 

何だか難しい大学ばかりですね⋯!

結構レベルが高そう⋯。

大学名を見てもらったらわかりますが、ぶっちゃけレベルは高いです。

なので、「英語長文に苦手意識を持っている人」よりも、「英語長文が割と読める人」や「英語長文の力をさらに磨きたい人」がターゲット層になってくると思います。

たとえば、産近甲龍や日東駒専レベルの志望者で、「全統記述模試」の英語長文の点数が全国平均を下回ってる人にはおすすめしないね。

逆に、難関国公立大や難関私立大志望で、英語長文で点数を稼ぎたい人にはドンピシャな問題集だと思うよ!

 

「体系英語長文」に収録されている長文は、大学名だけでなく、テーマも多岐に渡ります

具体的なテーマ名はネタバレになるので言えませんが、

  • 社会
  • 言語
  • 哲学
  • 科学
  • 歴史

など、さまざまな分野におけるテーマを扱っています。

実際、僕もすべての長文を読んだのですが、どれも内容が興味深く、ほどよく抽象的で、良質な長文が厳選されているなあと感心しました。

ぶっちゃけ、長文問題集って「どんな長文を収録するか」でクオリティの大部分が決まってしまうのですが、「体系英語長文」に関して言えば、どの長文も本当に良質ですね。

多分、著者の先生の「英語長文を見る目」がすごいんだと思う。

きっとほかにも収録したい長文はあったんだろうけど、厳選に厳選を重ねたのが伝わってくるよ。

 

読解ポイントや文法ポイントがくわしく解説されているから

「体系英語長文」は、解説のくわしさが半端ではありません

特に秀逸なのが、「読解ポイント」「文法ポイント」というコーナーでの解説です。

まず、「読解ポイント」ですが、英文を読むうえで重要な「論理展開」に関する内容を数多く扱っています。

たとえば、in turnという表現に関する説明。

in turnの真の意味

①「今度は(自分が)、同様に、それが原因で」

②「順番に」

①は「AがBをもたらし、今度はBがCをもたらす」のような関係が基本だ。原因と結果を表すことが多いが、同じような動作[行為]が繰り返されると考えてもよい。

例)Secrecy generates suspicion, which in turn can lead to hostility.

「秘密は疑いを生み出し、今度はその疑いが敵意を引き起こすことがある」

例)The moon goes around the earth, which in turn, goes around the sun.

「月が地球の周りを回り、同様に地球が太陽の周りを回っている」

①のin turnは、関係代名詞のwhich/whoの直後や、this/thatの直後で使われることが多い。

小貝 勝俊 編著「体系英語長文」(教学社)より引用

 

in turnをこんなにも具体的に説明している長文問題集、ぶっちゃけほかにないです

どの長文問題集も、「in turn=今度は」という意味だけ紹介して終わってるんですよ。

けど、「体系英語長文」では、意味だけでなく、論理展開の観点でもきちんと説明してくれるので、長文読解に本当に役立つんですよね。

 

僕自身、受験生時代は「in turnってめちゃくちゃ長文に出てくるやん!」と思っていたのですが、意味を丸暗記するだけで、どういう感じで使われるのかまで完全に理解していませんでした。

その当時の僕に、「体系英語長文」をマジで渡してやりたいです。

 

「体系英語長文」では、長文読解に役立つ読解ポイントが全部で52個も紹介されているんだ!

これらのポイントをマスターすれば、周りの受験生に圧倒的な差をつけることができるよ!

 

続いて、「文法ポイント」について見ていきましょう。

体系英語長文には、文法の正確な理解を促すための「文法ポイント」が22個紹介されています。

「読解のための英文法ポイント」なので、巷の文法問題集で解説されているような薄っぺらい文法知識とは一線を画します。

たとえば、「接続詞asの意味」や、「thoseのさまざまな意味」、「but, however, thoughの英文中での位置」などがくわしく解説されており、「読解ポイント」と同様、長文読解にめちゃくちゃ役立ちます。

「体系英語長文」では、英文中に出てくる文法事項についてみっちり解説しているので、文法の復習用教材としても使えるよ!

 

問題の解き方のポイントもくわしく解説されているから

当たり前の話ですが、長文問題では、長文を読んで内容を理解するだけでは不十分ですよね。

出題された問題を解き、点数を稼いでようやく一人前になれるわけです。

 

「体系英語長文」では、「長文読解の公式」というコーナーで、肝心の「問題の解き方のポイント」がくわしく解説されています。

長文読解問題では、

  • 英文和訳問題
  • 語句の抜き出し問題
  • 空所補充問題
  • 内容一致問題
  • 欠文補充問題
  • テーマ・主題を問う問題

など、さまざまな形式の問題が出題されますよね。

 

「長文読解の公式」のコーナーでは、それぞれの形式の問題に対して、どのようにアプローチすればいいのか、具体的に教えてくれるんですよ。

たとえば、内容一致問題の解き方は以下のように解説されています。

内容一致問題や正誤判定問題では、always/all/every/any/only/entirelyやnever/nothing/not ~ at allなどの限定的な語句を含んだ文は誤文である可能性が高い。また逆に、sometimes/may「~かもしれない」/can「~することがある」/could「~かもしれない」/some/部分否定などの語句は、当たり障りのないことを表すので正文になりやすい。

小貝 勝俊 編著「体系英語長文」(教学社)より引用

 

このポイントだけで、長文問題の点数、5点くらい上がりますよ。

マジで。

 

こういった「解き方のポイント」を知っているかどうかで、長文問題の点数って本当に変わってくるんですよ。

もちろん、「英文読解や英文法の知識」が土台として重要であることは間違いないのですが、「問題の解き方の知識」も同じくらい重要なんです。

 

「長文読解の公式」は全部で20個あります。

どの公式も、長文問題を解くうえで役立つものばかりなので、必ずマスターしましょう!

「体系英語長文」の巻末には、今回紹介した「読解ポイント」「文法ポイント」「長文読解の公式」がまとめて掲載されているよ!

入試当日に「体系英語長文」を持っていって巻末をざっと眺めるだけでも、点数が変わってくると思う!

それくらい、重要ポイントが体系的にまとめられているんだ!

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「体系英語長文」の効果的な使い方

ここからは、「体系英語長文」の効果的な使い方を紹介していきます。

 

問題を時間内に解く

まずは別冊の問題を時間内に解きましょう。

各問題の冒頭に目標時間が掲載されているので、その時間内に解くようにしてください。

 

入試本番は時間との戦いなので、ダラダラ解くのはおすすめしません。

共通テストの英語と同様、時間配分を意識することが重要です。

関連記事 【共通テスト英語】配点と理想の時間配分を京大卒が解説!

 

英文を読むのに時間をかけすぎて、問題を解く時間がなくなったり、最初の問題に時間をかけすぎて、すべての問題を解ききれなかったりすることがないよう、注意しましょう!

 

解答を見て答え合わせをし、各問題の解説をじっくり読む

問題を解き終わったあとは、答え合わせをして、自分が間違った問題の解説はもちろんのこと、合っていた問題の解説もじっくり読みましょう。

「体系英語長文」は、解き方のプロセスをくわしく解説しているので、自分の解き方が正しかったのか、それともまずかったのかを正しく振り返ることができます。

 

英文解釈コーナーを見て、各英文の構造と訳を確認する

解答の中にある「英文解釈」というコーナーでは、英文一文一文の構造分析と訳、先ほど紹介した「読解ポイント」と「文法ポイント」が掲載されています。

「英文解釈」のコーナーをじっくり読んで、自分の解釈が正しかったか確かめましょう。

また、「読解ポイント」と「文法ポイント」は今後長文を読むうえで必ず役立つので、必ず自分のものにしましょう。

 

もう一度解き直してみる

一度問題を解いただけで終わるのは、非常にもったいないです。

時間を置いて、もう一度解き直してみましょう。

1回目に解いたときよりも「読解の着眼点」が増えているはずなので、英文の内容をより理解しやすくなりますし、きちんとしたプロセスで問題を解けるようにもなるでしょう。

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「体系英語長文」はもっと評価されるべき

今回の記事では、「体系英語長文」がいかにすばらしい長文問題集であるかをお伝えしました。

 

こんなにもクオリティが高い長文問題集なのに、正直そこまで有名ではないんですよね。

マジで悔しいです。

 

僕は、本当にクオリティの高い参考書や問題集が真っ当に評価されて、多くの受験生から支持されるのを心の底から願っています。

以前紹介した河合塾の「英文法・語法良問500」シリーズもそうですが、「隠れた名著」を隠れたままにしておきたくはないんです。

関連記事 「英文法・語法良問500」シリーズが神問題集すぎてヤバイ!

 

これからも、本当にクオリティの高い参考書や問題集だけをこのブログで紹介していきますので、よろしくお願いします!

ちなみに、「体系英語長文」の著者の小貝勝俊先生は、赤本シリーズの「上智大の英語」や「明治大の英語」の執筆もされているよ!

これらも解説が超くわしいので、関関同立やMARCH~早慶レベルの受験生にはマジでおすすめだね!

 

 

いい参考書、問題集に取り組んで、気持ちよく点数を伸ばしていきましょう

 

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コメント

  1. 大阪大学受かりました より:

    この記事を見て体系英語長文を買ってやり込んだ結果伸び悩んでいた英語の成績が劇的に伸びました。有難うございました。

    • 信長信長 より:

      阪大すごいですね!
      おめでとうございます!

      「体系英語長文」は難関大受験生にはぴったりの内容なので、
      紹介することができて本当によかったです!

      大学生活、楽しんでください(^^)