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英語の使役動詞let/make/have/getの使い分けを例文付きで京大卒が徹底解説します!

英語の使役動詞の使い分け
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こんにちは、信長(@nobunaga_ydb)です。

今回の記事では、大学受験で超頻出の「英語の使役動詞」について、例文付きで徹底解説していきます。

 

使役動詞といえば、let/make/have/getの存在を知っている人は多いのですが、それぞれの使い分けをきちんとマスターできている人は意外に少ないです。

これらの使い分けをマスターすれば、文法問題はもちろんのこと、長文問題でも必ず役立つので、一緒に楽しく学んでいきましょう!

京都大学を卒業後、Z会で英語の参考書を編集していた僕がくわしく解説していくよ~!

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それではスタート!

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そもそも使役動詞って何なの?

使役動詞let/make/have/getの使い分けを解説する前に、「そもそも使役動詞とは何なのか?」についてふれておきますね。

使役動詞とは、一言でいえば、「相手に何かをさせる動詞」です。

 

今までの人生をよ~く振り返ってみてください。

「相手に何かをさせた経験」って必ずありますよね。

たとえば、友達に対して、

ちょっとコンビニでアイス買ってきてよ。

⇒ぼくは友達にアイスを買いに行かせた。

 

彼氏に対して、

ねえねえ、このカバン重いから持ってくれない?

⇒私は彼氏にカバンを持ってもらった。

 

こんな感じで、「相手に何かをさせる」ということを客観的に説明するときに、「使役動詞」を使います。

ちなみに僕は、「使役」という言葉が堅苦しくて嫌いなので、「パシリ動詞」と呼んでいます。

「アンパン買ってこい!」的なイメージで覚えておくといいよ。

 

そして、使役動詞には基本形があります。

この基本形がめちゃくちゃ大事なので、必ず覚えてください。

使役動詞の基本形

〈使役動詞+O+C〉「OにCさせる」

 

皆さんが大嫌いな文法用語を使って説明すると、Oは目的語で、Cは補語なのですが、今回は「目的語」や「補語」という用語を意識しなくても大丈夫です。

また、使役動詞は第5文型(SVOC)を作る動詞なのですが、その知識を覚えておく必要もないです。

 

Oの部分に「人」が入って、Cの部分に「動詞的なもの」が入るのかな?

そうすれば、「人に⋯させる」という意味になるかも!

みたいなイメージをつかんでもらえたら全然OKです。

 

それではさっそく、使役動詞let/make/have/getの使い分けを学んでいきましょう!

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使役動詞letの意味と使い方

まずは、使役動詞letを解説していきます。

使役動詞letの意味

使役動詞letの意味は、「相手が望んでいることをさせる」です。

 

具体例を使って、もう少し深掘りしていきましょう。

今このブログを読んでいるあなたが大学生になって、車の運転免許を取得したとします。

あなたは一刻も早く車でドライブをしたいのですが、あいにく自分の車を持っていません。

しかし、父親の車が実家の駐車場に置いてあります。

あなたは実家に帰省したとき、父親に向かってこう言うはずです。

なあなあ、オトン。

オトンの車、運転してもいい?

ええよん♪

父親は僕に車を運転させてくれた。

 

こういうときに、使役動詞letが使えるんです。

ポイントは、「父親は僕が望んでいることをさせている」という点ですね。

同じ「させる」という日本語でも、letは「許可」のイメージがあることを覚えておきましょう。

 

使役動詞letの使い方

使役動詞letの使い方は以下の1パターンになります。

使役動詞letの使い方

〈let+O+動詞の原形〉「Oに⋯させる」

 

さきほど紹介した使役動詞の基本形である〈使役動詞+O+C〉のCの部分に、「動詞の原形」が入るというパターンですね。

 

それでは、使役動詞letを使った例文を見てみましょう。

(Ex)My father let me drive his car.(父親は私に車を運転させてくれた。)
 

さっきのやつやん。

〈let+O+動詞の原形〉の形になっているよね!

ちなみに、letの過去形はletだから気をつけてね!

 

ほかの例文も見てみましょう。

(Ex)My mother didn’t let me go to the party.(母親は私がパーティーに行くのを許さなかった。)

このように、letは否定文で使われることもあります。

意味は簡単ですね。

「相手が望んでいることをさせない」=「許可しない」という意味です。

 

ママ、パーティーに行ってもいい?

ダメ!あんたまだ宿題終わってないでしょ!

みたいな状況が思い浮かびますね!

 

例文、まだまだ見ていきましょう。
 
(Ex)Let her do as she likes.(彼女の好きなようにやらせなさい。)

こんな感じで、letは命令文でもよく使われます。

「させてあげなよ」みたいなイメージですね。

 

(Ex)Let me have a taste.(味見させて。)
(Ex)Let me guess.(当ててみようか。)
(Ex)Please let me know your new address.(引っ越し先を教えてください。)

〈Let me+動詞の原形〉(私に⋯させて)の形は、英会話で頻繁に出てきます。

洋画を観ていると、ばんばんセリフの中に出てきますよ。

特に、Let me know(私に知らせて)は、一つの表現として丸暗記してもいいくらい超頻出です。

 

使役動詞letと同じ「許可」の意味をもつallowとpermitも覚えよう!

実は、letと同じ「許可」の意味をもつ動詞が他にもあります。

それは、allowpermitです。

letはカジュアルな雰囲気の動詞ですが、allowになるとちょっとだけ真面目な雰囲気になって、permitになるとかなりフォーマルな雰囲気になってきます。

 

allowとpermitはどんな感じで使うのですか?

 

allowとpermitの使い方は同じです。

allowとpermitの使い方

〈allow[permit]+O+to do〉「Oが⋯するのを許す」

 

〈let+O+動詞の原形〉と違って、allowとpermitはOの後ろにtodoがくるんですね。

いい気づきだね!

 

allowとpermitを使った例文を見てみましょう。

(Ex)Some companies allow their employees to work at home.(従業員が在宅勤務するのを許可している会社もある。)
(Ex)The guard didn’t permit us to enter the building.(ガードマンは私たちがそのビルに入るのを許可しなかった。)
どちらも、〈allow[permit]+O+to doの形になっていますよね!

 

permitに関しては、名詞のpermission(許可)も要チェックだね!

特に、without permission(許可なしに)は頻出表現だよ!

動詞を覚えたら、今度は名詞などの「違う品詞の派生語」を覚えると、英語力がめちゃくちゃつくよ!

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使役動詞makeの意味と使い方

それでは、使役動詞makeについて解説していきますね。

使役動詞makeの意味

使役動詞makeの意味は、「相手が望んでいないことをさせる」です。

あれ、さっきのletと真逆の意味ですね。

 

そうなんです。

使役動詞letは「相手が望んでいることをさせる」という「許可」のイメージをもっていますが、使役動詞makeは「相手が望んでいないことをさせる」という「強制」のイメージをもつんです。

 

ここで、使役動詞makeが使われる具体的な場面を想定してみましょう。

あなたは実家に住んでいて、自分の部屋をろくに掃除もしていない状態だとします。

母親が何回も注意していますが、あなたは言うことを全然聞きません。

 

そしてある日、母親がブチ切れます。

ちょっと!何回言わせたら気が済むの!

今すぐ部屋の掃除をしないと、家から追い出すわよ!

ひい⋯!掃除します!

⇒母親は私に部屋の掃除をさせた。

 

強制感、出てますよね。

ポイントは、「母親はあなたが望んでいないことを無理やりさせている」という点です。

 

それでは、使役動詞makeの使い方を見ていきましょう。

使役動詞makeの使い方

使役動詞makeの使い方は、以下の2パターンになります。

使役動詞makeの使い方
  1. 〈make+O+動詞の原形〉「Oに⋯させる」
  2. 〈make+O+過去分詞〉「Oを⋯されるようにする」

 

あれ、letの使い方は1パターンだったのに、makeは2パターンあるんですね。

1つ目の〈make+O+動詞の原形〉は、〈let+O+動詞の原形〉と同じ形ですね。

2つ目の〈make+O+過去分詞〉が、今回新しく習う形です。

 

ただし、〈make+O+過去分詞〉の形は、以下の2つを覚えておけば十分です。

〈make+O+過去分詞〉の2つの形
  • 〈make oneself heard〉「自分自身の声を聞いてもらう」
  • 〈make oneself understood〉「自分自身の考えや言葉を理解してもらう」

 

それでは、使役動詞makeを使った例文を見ていきましょう。

(Ex)My mother made me clean the room.(母親は、私に部屋の掃除をさせた。)
 

さ、さっきのやつじゃないですか⋯!

〈make+O+動詞の原形〉の形になっているよね!

あと、部屋の掃除はこまめにしておいたほうがいいよ♪

 

ほかの例文も見てみましょう。

(Ex)I couldn’t make myself heard because of the noise. (騒音のせいで、自分の声を聞いてもらえなかった。)
 
これは、〈make+O+過去分詞〉の形ですね。

〈make oneself heard〉(自分自身の声を聞いてもらう)は、丸暗記してもらってかまいません。

 

例文、まだまだ見ていきましょう。

(Ex)I managed to make myself understood in English.(何とか英語で自分の言いたいことを理解してもらうことができた。)

これも、〈make+O+過去分詞〉の形ですね。

〈make oneself understood〉(自分自身の考えや言葉を理解してもらう)も、丸暗記しちゃいましょう。

 

使役動詞makeと同じ「強制」の意味をもつforceも覚えよう!

さきほど、letと同じ「許可」の意味をもつ動詞allowpermitを紹介しました。

実は、makeにも、同じ「強制」の意味をもつ動詞があるんです!

それは、forceです。

 

forceの使い方を見てみましょう。

forceの使い方

〈force+O+to do〉「Oに無理やりさせる」

 

〈allow[permit]+O+to doとまったく同じ形ですね!

その通り!

 

forceを使った例文を見てみましょう。

(Ex)The police forced the criminal to tell the truth.(警察は、その犯罪者に真実を吐かせた。)
〈force+O+to doの形になっていますよね!

 

ある動詞を学んだら、ほかに似たような意味をもつ動詞がないかチェックしてみよう!

そういう地道な探究心が、英語力をグンと伸ばしてくれるよ!

 

使役動詞makeの「受動態の用法」に注意!

使役動詞makeは、受動態で使うこともできます。

用法は以下になるので、覚えましょう。

使役動詞makeの受動態の用法

【能動態】〈make+O+動詞の原形「Oに⋯させる」

【受動態】〈S+be動詞+made+to do「Sは⋯させられる」

ポイントは、能動態のときは「動詞の原形」だったCの部分が、受動態ではto doになることです。

 

それでは、例文を見ていきましょう。

(Ex)My mother made me clean the room.(母親は、私に部屋の掃除をさせた。)

 

この例文が受動態になると⋯

(Ex)I was made to clean the room by my mother.(私は、母親に部屋の掃除をさせられた。)

となるわけですね。

 

能動態のときは動詞の原形だったcleanが、受動態ではto cleanになっていることがポイントだよ!

 

ちなみに、使役動詞letは受動態を作れませんが、代わりにallowやpermitを使って受動態を作ることができます。

たとえば、

(Ex)My father let me drive his car.(父親は私に車を運転させてくれた。)

この例文をallowを使って受動態にすると⋯

 

(Ex)I was allowed to drive my father’s car by him.(私は、車を運転するのを父親に許された。)

となります。

〈allow+O+to do〉の受動態は、〈S+be動詞+allowed+to doです。

 

〈allow+O+to do〉の受動態は、大学入試の英文でめちゃくちゃ出てくるよ!

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使役動詞haveの意味と使い方

ここからは、使役動詞haveについて解説していきますね。

使役動詞haveの意味

使役動詞haveの意味は、「仕事上や立場上、当然のことをさせる」です。

makeのような「強制」のイメージでもなく、letのような「許可」のイメージでもなく、させるのが「当然」というイメージです。

 

ここで、使役動詞haveが使われる具体的な場面を想定してみましょう。

たとえば、あなたが会社のお偉いさんで、秘書がいるとします。

あなたは明日の会議に向けて準備するために、秘書にこう言いました。

すまん、この会議資料のコピーを20部取ってくれないか?

はい、承知いたしました!

⇒私は秘書に資料のコピーを20部取ってもらった。

 

当然感、出てますよね。

部下である秘書に仕事をお願いするのは、当然のことですからね。

秘書自身、「コピー取るの嫌だな⋯」とか、逆に「コピー取りたい!」などと思っていないはずです。

コピーを取るのは私の仕事ですから、当然やりますよ!

という感じですよね。

 

「上司が部下に何かをさせるとき」以外に、使役動詞haveが使われる場面はありますか?

たとえば、「業者や専門家にお金を払って、仕事をしてもらうとき」も、使役動詞haveが使えます。

客としてお金を払っている以上、相手に仕事をしてもらうのは「当然」ですからね。

ピザを配達してもらうときや、家の屋根を修理してもらうときにも、使役動詞haveが使われるんだ!

 

それでは、使役動詞haveの使い方を見ていきましょう。

使役動詞haveの使い方

使役動詞haveの使い方は、以下の2パターンになります。

使役動詞haveの使い方
  1. 〈have+O+動詞の原形〉「Oに⋯させる」
  2. 〈have+O+過去分詞〉「Oを⋯してもらう、Oを⋯される」

 

makeと同じパターンですね!

使役動詞haveは、makeと同じ使い方なんだよ!

 

それでは、使役動詞haveを使った例文を見ていきましょう。

(Ex)The boss had his secretary make twenty copies of the document.(上司は秘書にその資料のコピーを20部取らせた。)
 

さっきのやつですね!

〈have+O+動詞の原形〉の形になっているよね!

 

ほかの例文も見てみましょう。

(Ex)I had my hair cut at the barber’s.(私は理髪店で髪を切ってもらった。)

これは、〈have+O+過去分詞〉の形ですね。「Oを⋯してもらう」という意味です。

ちなみに、cutは過去分詞でもcutのままです。

 

「私は髪を切った。」を英訳するとき、(×)I cut my hair. と書く人が多いけど、これは日本人がよくやっちゃうミスなんだ。

髪は基本的に自分ではなく、誰かに切ってもらうものだから、使役動詞haveを使って、(○)I had my hair cut. と書かなきゃいけないよ。

 

例文、まだまだ見ていきましょう。

(Ex)He had his wallet stolen in the crowded bus.(彼は混み合ったバスで財布を盗まれた。)
 

これも、〈have+O+過去分詞〉の形ですね。

このように、使役動詞haveには、「Oを⋯される」という「被害」の意味もあります。

 

「彼は財布を盗まれた」を英訳するとき、(×)He was stolen his wallet. 

と書く人が多いけど、これも日本人がよくするミスだね。

stealの目的語には「人」ではなく「物」がくるから、受動態にするときは、「物」を主語にして、(○)His wallet was stolen. と書こう。

もしくは、今紹介した使役動詞haveを使って、(○)He had his wallet stolen. と書こう。

 

続いては、使役動詞getを解説していきます!

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使役動詞getの意味と使い方

まず最初に、皆さんに謝らなければならないことがあります。

え!?どうしたんですか急に。

 

getは、厳密には使役動詞ではないんです。

 

getには「⋯させる」という意味はないってことですか?

確かに、get=「~を得る」のイメージが強いけど⋯。

 

いや、getには「⋯させる」という意味はあるんですよ。

使役の意味をもつのに、使役動詞ではない⋯!?

頭がこんがらがってきました⋯。

今から真相をじっくり解説していくね!

 

使役動詞getの意味

getは、使役動詞let/make/haveと同じく、「⋯させる」という意味をもちます。

 

let=「許可」make=「強制」have=「当然」のイメージでしたよね。

getはどんなイメージなんでしょうか?

 

getのイメージは、ズバリ「説得」です!

「誰かにお願いして、何かをしてもらう」という感じですね。

 

ここで、getが使われる具体的な場面を想定してみましょう。

あなたは高校生で、お弁当はお母さんに作ってもらっています。

あなたは昨日、お弁当でどうしてもサンドイッチが食べたくなり、お母さんにこう言いました。

お母さん、お願い!お弁当、サンドイッチ作って!

しょうがないなあ!宿題も真面目にやってるし、作ってあげる!

⇒私は母親にサンドイッチを作ってもらった。

 

説得感、出ていますよね。

この場面では、使役動詞let/make/haveを使うのは好ましくありません。

お母さんは、サンドイッチを作りたがっていたわけでもないし、作るのを拒んでいたわけでもないし、作るのが当然の立場でもないわけですからね。

使役動詞haveは、目上の人には使えないけど、getだと使えることがわかるね!

目上の人に何かをしてもらうのは当然ではないけど、説得すればOKの場合があるからね!

 

使役動詞getの使い方

getの使い方は、以下の2パターンになります。

getの使い方
  1. 〈get+O+to do「Oに⋯させる」
  2. 〈get+O+過去分詞〉「Oを⋯してもらう、Oを⋯される」

 

あれ?〈get+O+動詞の原形〉という形ではないんですね!

そうなんだよ!

let/make/haveは、すべて「動詞の原形」が後ろに続くのに、getだけ仲間外れなんだ!

これが、getが使役動詞ではない理由だよ!

よく見ると、〈get+O+to doの形は、〈allow[permit]+O+to do〈force+O+to doの形と同じなんですね!

その通り!

いいところに気づいたね!

 

getが使役動詞ではない理由が判明しましたね。

「使役の意味をもつけど、使役動詞の形はとらない」ということですね。

 

それでは、getを使った例文を見ていきましょう。

(Ex)I got my mother to make sandwiches.(私は母親にサンドイッチを作ってもらった。)
 

さっきのやつですね!

〈get+O+to doの形になっているのがポイントだよ!

 

ほかの例文も見てみましょう。

(Ex)I need to get my watch repaired.(時計を修理してもらわなくちゃ。)

これは、〈get+O+過去分詞〉の形ですね。「Oを⋯してもらう」という意味です。

 

(Ex)He got his fingers caught in the door.(彼はドアに指をはさまれた。)

これも、〈get+O+過去分詞〉の形ですね。

getも、使役動詞haveと同様、「Oを⋯される」という「被害」の意味もあります。

 

「彼はドアに指をはさまれた。」を英訳するときは、His fingers were caught in the door. というシンプルな形でいいよ!

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大学入試で狙われる使役動詞の重要ポイントとは?

ここまで、使役動詞let/make/haveと、ニセ使役動詞のgetについて解説してきました。

ここから、超大事な話をします。

 

それはズバリ、「大学入試で狙われる使役動詞の重要ポイント」です!

せっかく使役動詞を勉強するなら、大学入試で狙われる重要ポイントも押さえたいですよね。

 

使役動詞で押さえるべき重要ポイント、教えてください!

 

大学入試で狙われる使役動詞の重要ポイント、それは⋯

〈使役動詞+O+C〉のCの部分に入る品詞です!

 

これまで、let/make/have/getの使い方を解説してきましたが、Cの部分には何が入ったでしょうか?

 

使役動詞letの使い方

〈let+O+動詞の原形〉「Oに⋯させる」

使役動詞makeの使い方
  1. 〈make+O+動詞の原形〉「Oに⋯させる」
  2. 〈make+O+過去分詞〉「Oを⋯されるようにする」
使役動詞haveの使い方
  1. 〈have+O+動詞の原形〉「Oに⋯させる」
  2. 〈have+O+過去分詞〉「Oを⋯してもらう、Oを⋯される」
ニセ使役動詞getの使い方
  1. 〈get+O+to do「Oに⋯させる」
  2. 〈get+O+過去分詞〉「Oを⋯してもらう、Oを⋯される」

 

「動詞の原形」もしくは「過去分詞」ですね!

例外的にgetだけ、「動詞の原形」の代わりにto doが入りますね。

その通り!

Cに入る品詞は、どうやって見分ければいいんですか?

 

「Cに入る品詞の判別方法」は超シンプルです。絶対に覚えてください。

〈使役動詞+O+C〉のCに入る品詞の判別方法
  • OとCが能動関係(OがCする)⇒ Cには動詞の原形が入る 
  • OとCが受動関係(OがCされる)⇒ Cには過去分詞が入る

※getの場合は、「動詞の原形」ではなくto doが入る

 

えーと、能動⋯?受動⋯?

いきなりだと混乱するよね⋯。

実際の英文を見てみよう!

 

(Ex)The boss had his secretary (  ) twenty copies of the document.(上司は秘書にその資料のコピーを20部取らせた。)
 

さっきの英文ですね!

あれ、空欄になっている部分がある⋯。

大学入試で狙われるのは、この空欄に入る品詞なんだ!

この空欄に入る品詞はどうやって見分ければいいんだっけ?

えーと、OとCの関係が能動受動かで判別するんでしたよね⋯!

今回、OとCの関係はどちらかな?

「秘書がコピーを取る」から、能動関係ですね!

ということは、空欄のCの部分には、「動詞の原形」が入りますね!

大正解!

動詞の原形だから、空欄にはmakeが入るんだ!

 

もうひとつ、例文を見てみましょう。

(Ex)He had his wallet (  ) in the crowded bus.(彼は混み合ったバスで財布を盗まれた。)

 

空欄に入る品詞は何でしょうか?

大事なのは、OとCの関係ですよね!

「財布が盗まれる」だから、受動関係ですね!

ということは、空欄には「過去分詞」が入りますね!

君は飲み込みが早いね~!

というわけで、空欄にはstolenが入るよ!

ぶ、部長⋯!

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入試問題にチャレンジ!

今回学んだ使役動詞の使い方や重要ポイントを押さえたうえで、入試問題を解いてみましょう!

問題を解き終わったら、すぐ下の解答解説を読みましょう。

問1

I’m amazed that your parents (  ) you stay out past midnight.

① allow ② encourage ③ let ④ permit

(京都産業大学)

正解は③のletです。

〈let+O+動詞の原形〉の形を覚えていたら一瞬で解けますね!

 

ちなみに、allowpermitがダメな理由、わかりますよね?

〈allow[permit]+O+to do〉の形をとらないといけないからですよね!

今回の英文では、Oの直後に動詞の原形stayがきているので、allowとpermitを選んだらアウトですね!

その通り!

ちなみに、encourageも、〈encourage+O+to do(Oが⋯するのを励ます)という形をとるよ!

 

(訳)真夜中過ぎの外出を君の親が許可しているなんてびっくりだよ。

 

問2

There was so much noise that the lecturer could not make himself (  ).

① heard ② hearing ③ to be heard ④ to hear

(関西学院大学)

正解は①のheardです。

これは、〈make oneself heard〉(自分自身の声を聞いてもらう)を覚えていたら一瞬で解けますね!

 

〈make+O+過去分詞〉の形は、以下の2つを覚えておけばOKです!

〈make+O+過去分詞〉の2つの形
  • 〈make oneself heard〉「自分自身の声を聞いてもらう」
  • 〈make oneself understood〉「自分自身の考えや言葉を理解してもらう」

 

(訳)あまりにも騒音が大きかったので、講師は自分の声を聞いてもらうことができなかった。

 

問3

I had the taxi driver (  ) us to the nearest hospital right away.

① take ② taken ③ took ④ was taken

(立命館大学)

正解は①のtakeです。

〈使役動詞+O+C〉のCの部分に入る品詞が狙われていますね!

 

OとCの関係性に注目するんですよね!

その通り!

 

〈使役動詞+O+C〉のCに入る品詞の判別方法
  • OとCが能動関係(OがCする)⇒ Cには動詞の原形が入る 
  • OとCが受動関係(OがCされる)⇒ Cには過去分詞が入る

 

今回は、「タクシーの運転手が私たちを送る」という能動関係になっているので、Cには「動詞の原形」が入ります。

よって、①のtakeが正解です。

 

形にさえ注目すれば、意味を考えなくても解けるんだ!

また、タクシーの運転手にお金を払っている以上、サービスを受けるのは「当然」のことなので、今回は使役動詞haveが使われているね!

 

(訳)私は、タクシーの運転手にすぐに私たちを最寄りの病院まで送ってもらった。

 

問4

I’ll need to have my car (  ) before my long drive home!

① fix ② fixed ③ fixes ④ fixing

(学習院大学)

正解は②のfixedです。

問3に引き続き、〈使役動詞+O+C〉のCの部分に入る品詞が狙われています。

 

今回は、「車が修理される」という受動関係だから、Cには過去分詞fixedが入るという考え方で合っているでしょうか?

完璧!

OとCの関係性に注目すれば、一瞬で解けるね!

 

(訳)家までの長い運転の前に、車を修理してもらわなくちゃ。

 

問5

He (  ) his brother to clean the bathrooms and wash the dishes.

① made ② got ③ had ④ let

(東洋大学)

正解は②のgotです。

注目すべきは、to cleanの部分ですね。

後ろにto doをとることができるのは、getだけですよね。

〈get+O+to doの形を覚えていれば、楽に解ける問題です。

 

①のmade、③のhad、④のletは、後ろに動詞の原形が続くので選んだらダメですよ~!

(訳)彼は兄に風呂掃除と皿洗いをしてもらった。
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英語の使役動詞let/make/have/getの使い分けをマスターできれば、周りに差をつけることができる!

今回の記事では、英語の使役動詞let/make/have/getの使い分けを徹底解説しました。

使役動詞の使い分けを知っている受験生は意外に少ないので、使い分けをマスターすれば、周りの受験生に差をつけることができます!

使役動詞の使い分けのまとめを載せておきますね。

使役動詞一覧表

 

使役動詞letのイメージは「許可」で、〈let+O+動詞の原形〉という形で使うんだ!

使役動詞haveのイメージは「当然」で、〈have+O+動詞の原形〉〈have+O+過去分詞〉の形で使うのよ!

〈使役動詞+O+C〉の形で、OとCが能動関係なら、Cには動詞の原形が入って、OとCが受動関係なら、Cには過去分詞が入るのよ!

 

こんな感じで、「使役動詞の意味、使い方、重要ポイント」を人に説明できるくらいまでになりましょう!

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