こんにちは、信長(@nobunaga_ydb)です。
突然ですが、クイズです。
「興奮したファンがステージに押し寄せた。」の英訳として、次の2つのうちどちらが正しいでしょうか?
- Exciting fans rushed to the stage.
- Excited fans rushed to the stage.
正解は、Excited fans rushed to the stage.です。
Exciting fansのほうを選んでしまいました⋯。
excitingとexcitedの違いがイマイチよくわからないんですよね⋯。
確かに、混乱する受験生はかなり多いね!
というわけで今回の記事では、「excitingとexcitedの意味の違い」を徹底解説していきます!
今回の記事を読めば、「excitingとexcitedの違い」を一瞬で判別できるようになるので、一緒に楽しく学んでいきましょう!
excitingとexcitedの意味の違い
結論から言いますね。
excitingは、「人を興奮させる」という意味で、excitedは「興奮させられる」という意味です。
意味の違いはわかったのですが、その違いが生まれる根本的な理由を知りたいです!
「excitingとexcitedの意味の違い」を理解するためには、もとの動詞であるexciteについて知る必要があります。
まずは動詞exciteの重要ポイントを押さえましょう。
動詞exciteは、「人を興奮させる」という意味の他動詞です。
決して、「興奮する」という意味ではありません。
「エキサイトする」という日本語にだまされないようにしましょう。
動詞exciteを使った例文を紹介しておきます。
そして、動詞exciteが現在分詞になった形がexcitingで、過去分詞になった形がexcitedです。
現在分詞は「能動的」なイメージであり、過去分詞は「受動的」なイメージであることを考えると⋯
となるわけですね。
ここで、冒頭のクイズに戻りましょう。
「興奮したファンがステージに押し寄せた。」の「興奮した」の部分に入るものとして、excitingとexcitedのどちらが適切かという話でしたよね。
ファンは、「誰かを興奮させている立場」ではなく、「興奮させられている立場」なので、過去分詞excitedが適切ということですね!
その通り!
「興奮した」という日本語だけを考えると、「能動的なイメージ」に思えるから、現在分詞excitingを選ぶ人が多いんだけど、英文法のルールに基づいて考えると、過去分詞excitedが正しいんだ!
ここで、excitingとexcitedを使った例文を見ていきましょう。
試合は、「人を興奮させる」ものなので、能動的なイメージをもつ現在分詞excitingを使います。
「人を興奮させる試合」=「わくわくする試合」ということですね。
私たちは、野球の試合を見て「興奮させられる」立場なので、受動的なイメージをもつ過去分詞excitedを使います。
本来であれば、「わくわくさせられた」が正しい日本語訳なんだ!
日本語の「(自然と)わくわくする」という概念は、英語の世界では存在しないんだよ。
英語の世界では、「何かによってわくわくさせられる」と考えるんだ!
感情を表す現在分詞と過去分詞一覧
excitingとexcited以外にも、「感情を表す現在分詞と過去分詞」の組み合わせがあるので、紹介していきますね!
「~な気持ちにさせる」⇒ 現在分詞
「~な気持ちにさせられる」⇒ 過去分詞と覚えよう!
入試問題にチャレンジ!
今回学んだ「感情を表す現在分詞と過去分詞の判別方法」を押さえたうえで、入試問題を解いてみましょう!
問題を解き終わったら、すぐ下の解答解説を読みましょう。
問1
Each of the teachers at my school has ( ) hidden talents.
① surprised ② surprise ③ surprises ④ surprising
(東海大学)
正解は④のsurprisingです。
学校の先生の一人ひとりが、どんな隠された才能をもっているのかが問われているんですよね。
どんな隠された才能だろう?
「人を驚かせるような隠された才能」だから、空欄には現在分詞surprisingが入りますね!
その通り!
問2
I was ( ) with the movie because I expected it to be better.
① exciting ② excited ③ disappointed ④ disappointing
(東京国際大学)
正解は③のdisappointedです。
まず、選択肢が①②の「興奮系」と、③④の「がっかり系」に分かれているので、文脈的にどちらが正しいのかを判断していきます。
「私はその映画がもっとよいものだと期待していたので、映画に~だった。」という文脈ですよね。
ということは、「その映画は期待外れでがっかりした」という気持ちが読み取れますから、選択肢は③④の「がっかり系」に絞ることができます。
そして、その映画を観て、「私はがっかりさせられた」わけですから、空欄には過去分詞disappointedが入ります。
問3
I would like to take part in the event because it is based on ( ) ideas.
① interested ② bored ③ interesting ④ boring
(獨協医科大学)
正解は③のinterestingです。
まず、選択肢が①③の「興味系」と、②④の「退屈系」に分かれているので、文脈的にどちらが正しいのかを判断していきます。
「そのイベントは~な考えをベースにしていたので、私はそれに参加した。」という文脈ですよね。
「興味深い考えだから参加した」わけですから、選択肢は①③の「興味系」に絞ることができます。
そして、その考えは「人に興味を抱かせる」わけですから、空欄には現在分詞interestingが入ります。
問4
John appeared ( ) with the results of his experiment.
① satisfactory ② satisfying ③ satisfied ④ to satisfy
(愛知淑徳大学)
正解は③のsatisfiedです。
「ジョンは実験結果に満足させられた」わけですから、空欄には過去分詞satisfiedが入ります。
ちなみに、satisfactoryは「満足のいく;十分な」という意味だよ。
satisfying(人を満足させる)と意味が似ているね。
問5
Our computer network has given us some very ( ) problems that we never would have expected.
① confuse ② confused ③ confuses ④ confusing
(東洋大学)
正解は④のconfusingです。
「コンピュータネットワークが、私たちにどのような問題をもたらしたか」が問われていますね。
私たちを困惑させるような問題ですよね。
ということは、空欄には現在分詞confusingが入りますね!
その通り!
能動関係か受動関係さえ把握できれば、一瞬で判別できるね!
仕組みを理解すれば、英文法は簡単だ!
今回の記事では、「excitingとexcitedの意味の違い」を例に挙げて、「感情を表す現在分詞と過去分詞の違い」について解説しました。
「感情を表す現在分詞と過去分詞の違い」を判別するためには、先ほど紹介したexcitingとexcitedの仕組みを把握しておけばOKです。
仕組みさえきちんと理解できれば、英文法は簡単です。
ノリや丸暗記に頼るのではなく、仕組みを理解したうえで英文法の勉強をしていきましょう!
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