こんにちは、信長(@nobunaga_ydb)です。
僕は英作文が大好きです。
英作文が好きすぎて、新卒入社したZ会で「必修編 英作文のトレーニング」という参考書を編集していました。
関連記事 新卒入社したZ会で「必修編 英作文のトレーニング」を編集していた頃の話
そんな僕ですが、大学時代に家庭教師のアルバイトで受験生の英作文を見ていると、いつも思うことがありました。
表現のミス、めちゃくちゃ多いやん!
たとえば、「強い雨」という日本語。
受験生の多くは、これをstrong rainと訳してしまいます。
実は、正解はheavy rainなんです。
「強い」= strongで合ってるだろ。
heavyは「重い」だから、間違ってるだろ。
確かに、そう思う理由はめちゃくちゃ分かります。
英作文を書くときは、どうしても日本語ベースで考えてしまいますからね。
しかし、英語には英語特有の表現があるので、我々日本人はこういった表現を地道に覚えないといけないんです。
「英語特有の表現」なんて、地道に覚えるの面倒くせえよ。
どうやったら効率的に覚えられるか教えてくれよ。
「英語コロケーション辞典」を引けば、「英語特有の表現」をめちゃくちゃ効率的に覚えられるよ!
「コロケーション」って何?
いきなり「コロケーション」という聞き慣れない言葉を出してすみませんでした。
「コロケーション」とは、「単語と単語の相性のよい組み合わせ」のことです。
たとえば、先ほど紹介した「強い雨」=heavy rainも、立派なコロケーションです。
形容詞heavyと名詞rainはめちゃくちゃ相性がいいということですね。
逆に、形容詞strongと名詞rainは相性がよくありません。
※「形容詞?名詞?何それ?」となった人は、次の記事を読みましょう。
関連記事 英語の品詞の全種類一覧と特徴を1万8000字で徹底解説します!
英語には、こういったコロケーションが無数にあります。
英語のコロケーションは英語特有の表現であるため、日本人は英作文を書くときにコロケーションが分からずにかなり戸惑うんです。
たとえば、「傘をさす」「嘘をつく」「辞書を引く」「靴を履く」などですね。
「傘をさす」は英語ではopen an umbrellaと言いますが、日本人で「傘を開く」と言っている人はあまりいませんよね。「傘さし運転」という用語はあっても、「傘開き運転」という用語は聞いたことがありません。
ここで、英語のコロケーションの例をパターン別にいくつか見ていきましょう。
〈形容詞+名詞〉のコロケーション
- 「きついスケジュール」= tight schedule
- 「濃いコーヒー」= strong coffee
- 「にぎやかな通り」= a busy street
- 「高い鼻」= long nose
- 「多くの人口」= large population
- 「大家族」= a large family
〈動詞+名詞〉のコロケーション
- 「電話に出る」= answer the phone
- 「パーティーを開く」= have a party
- 「夢を見る」= have a dream
- 「努力をする」= make an effort
- 「計画を立てる」= make a plan
- 「音を立てる」=make a sound
- 「風邪をひく」= catch a cold
- 「損害を与える」= cause a damage
- 「約束を守る」= keep a promise
- 「注文をする」= place an order
〈副詞+動詞〉のコロケーション
- 「大きく影響を及ぼす」= greatly influence
- 「強くすすめる」= highly recommend
- 「深く理解する」= well understand
などが挙げられますね。
今紹介したのは代表的なコロケーションのほんの一部なので、本当はもっとたくさんあります。
コロケーションをもっと覚えたい場合は、どうすればいいんだよ?
そこで役立つのが、冒頭で紹介した「英語コロケーション辞典」なんだ!
コロケーションを効率的に、そしてたくさん覚えたいならば、「英語コロケーション辞典」を使いましょう!
おすすめは、「プログレッシブ 英語コロケーション辞典(小学館)」です。
「プログレッシブ 英語コロケーション辞典」がおすすめな3つの理由
ここからは、「プログレッシブ 英語コロケーション辞典」がおすすめな3つの理由を順番に解説していきます。
僕は普段からこの辞典を愛用しているので、魅力について熱く語らせてください!
1つの単語に、多くのコロケーションが紹介されている
「プログレッシブ 英語コロケーション辞典」は、単語がアルファベット順に掲載されており、それぞれの単語に関連するコロケーションが数多く紹介されています。
たとえば、名詞priceを見てみると⋯
- set prices(価格を設定する)
- raise prices(価格を上げる)
- keep prices low(価格を低く抑える)
- a price increases(価格が上がる)
- a price falls(価格が下がる)
- a high price(高い価格)
- a reasonable price(手ごろな価格)
- a price for A(Aに対する価格)
塚本 倫久 著「プログレッシブ 英語コロケーション辞典」(小学館)より引用
などを含めて、全部で37個ものコロケーションが紹介されています!
しかも、たくさんのコロケーションが無造作に並べられているのではなく、〈動詞+名詞〉や〈形容詞+名詞〉のように、パターン別に整理されて紹介されているので、めちゃくちゃ覚えやすいです。
priceだけで、こんなにたくさんのコロケーションがあるんですね⋯。
正直ナメてました⋯。
当たり前ですが、市販の英単語帳はこれほど多くのコロケーションは紹介していません。
それだとページがあふれてしまいますからね。
「コロケーション専門辞典」だからこそ、たくさんコロケーションを紹介できるわけなんです。
英作文を書いていて、単語は思いついたけど、それに関連するコロケーションが出てこない場合は、「プログレッシブ 英語コロケーション辞典」を引くと解決できることが多いです!
コンパクトかつ重要な単語のコロケーションのみ紹介されている
「辞典」と聞くと、めちゃくちゃページ数が多くて、覚える必要のないものも載っているイメージがあります⋯。
私にはハードルが高そう⋯。
確かに、「辞典=分厚くてマニアックな内容も載っている」というイメージを抱く人が多いですが、「プログレッシブ 英語コロケーション辞典」はかなりコンパクトです。
たとえば、ページ数は575ページです。
もちろん市販の参考書に比べると多いですが、一般的な辞典に比べるとかなり少ないです。
だって、「ジーニアス英和辞典 第5版」は2496ページで、「ウィズダム英和辞典 第4版」は2336ページですからね。
コンパクトなので、持ち運ぶのもあまり抵抗がないですよ。
そして、コンパクトな分、重要な単語のコロケーションのみを厳選して紹介しています。
もちろん、あらゆる単語のコロケーションをマスターすることが理想ですが、受験生は毎日忙しく、英語以外の科目も勉強しなくてはいけませんよね。
そんな時間のない受験生でも、「プログレッシブ 英語コロケーション辞典」を使えば、とにかく重要な単語のコロケーションのみ効率的に覚えられます!
単語数を絞っている一方で、1つの単語に関連するコロケーションはたくさん紹介しているので、コロケーションを深く濃く学習できるよ!
文字が大きくて読みやすい
「辞典」と聞くと、文字が小さくて読みづらいイメージがあります⋯。
一般的に言って、辞典の文字はかなり小さいので、スラスラ読みにくいですよね。
しかし、「プログレッシブ 英語コロケーション辞典」は比較的文字が大きく、フォントもくっきりしているので、コロケーションがスーッと頭に入ってきます。
また、モノクロの一色刷りで、レイアウトもシンプルなので、目がチカチカすることもありません!
「プログレッシブ 英語コロケーション辞典」を使って、英作文の表現の幅を広げよう!
今回の記事は、「英語のコロケーション」と、英語のコロケーションを学ぶのに最適な「プログレッシブ 英語コロケーション辞典」について解説しました。
英語のコロケーションを学べば、英作文の表現の幅が確実に広がります。
関連記事 英作文(和文英訳)で点が取れる書き方のコツを京大卒が徹底解説します!
英作文の学習をする受験生は、「プログレッシブ 英語コロケーション辞典」をフル活用して、たくさんの表現を使いこなしていきましょう!
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